女児という心身ともにあまりにも弱い者に対する性的虐待行為。その再犯防止の難しさについて、改めて考えさせられる事件が昨年米テキサス州で起きていた。性犯罪者として情報公開がなされているにもかかわらず、同じ過ちを繰り返した男。被害に遭った女児たちは恐ろしいウイルスや細菌に感染し、1人は妊娠してしまったという。

テキサス州ヒューストンで昨年、デイヴィッド・ウィルソンという33歳の男が未成年の女児2名に性的暴行を働く事件が起きていた。2005年にも児童性的暴行事件につき4年間服役し、ミーガン法にのっとり性犯罪者として登録されていながらウィルソンはまた非力な女児を襲ったのであった。

犠牲者2名のうちの1人は、ウィルソンが当時同居していた姉一家の1歳11か月になる娘、つまりウィルソンにとっては姪にあたる。昨年11月、この子が医師の診察を受けたところHIV、ヘルペスおよびクラミジアに感染していることがわかり、同居の家族4名についても検査を実施したところウィルソンが陽性とわかり、性的暴行の事実が発覚した。また女児は性器に深刻なダメージを負い、再生手術も受けなければならなかった。両親には薬物依存の問題があったという。

もう1人の犠牲者は、ウィルソンが交際していた女性の14歳の娘。こちらに対しては2年にわたり性的暴行を続けていた。事件が発覚したのは少女が妊娠してケースワーカーに相談し、すべてを告白したことがきっかけであった。少女も検査によりHIV、ヘルペス、クラミジアいずれも陽性と判明している。この卑劣な男に対する裁判がついに行われ、終身刑が言い渡されたことを米メディア『KTRK News』が伝えている。

出典：http://ktla.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）