今月21日、台湾北部と東部を結ぶ「ハローキティトレイン」の運行がスタートした。この日、台北駅は多くのキティファンや家族連れで賑わった。しかし心無い乗客によって、列車内のシートカバー376枚のうち328枚が盗まれてしまったという。『taipeitimes.com』が伝えている。
サンリオの「ハローキティ」は日本を飛び出して世界でも大人気。特に台湾では「ハローキティレストラン」やホテル、「ハローキティジェット」が登場するなど多くのファンが存在する。今月21日に運行を開始した台北と台東を結ぶ急行列車「太魯閣号(タロコ号)」は、ハローキティをラッピングし車内はピンクを基調としたキュートなデザインが特徴だ。
シートカバーはこの列車のために特別にデザインされたもので、車掌となったハローキティが描かれている。しかし運行初日だけで、かけられていたシートカバーの87%が盗まれてしまったという。台湾鉄道ケータリングサービス部門の統括マネージャー劉建良さんは「デザインは2パターンありました。両方のデザインのカバーをお土産として持ち帰った乗客がたくさんいたのでしょう。万が一に備えて120枚もの予備を用意しておいたのですが、初日でこれだけ被害が出るとは想定外でした」と語る。その被害額は1万6千台湾ドル(約5万5千円)とのことだ。
台湾では過去にもエバー航空が運航した国際線「ハローキティジェット」で、乗客がハローキティデザインのナプキンや紙コップ、フォークやナイフ、ピロケースを持ち帰るなどして問題となった。
「ハローキティトレイン」は4月21日から週末の定期的な運行を予定しているという。
出典:http://www.taipeitimes.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)