パスポートが有効期限の日を迎えたとしても、何のスタンプも捺されていないページは意外と多く残るもの。しかしその人の過去の渡航歴を審査する側にとっては、スタンプがないページですら大切な情報なのである。それを理解していなかったイギリスの若い女性がこのほどタイの空港でとんだ恥をかいてしまった。英メディア『dailymail.co.uk』ほかが伝えている。
1年間オーストラリアで仕事に就くチャンスを得て、その手前の1か月をタイで過ごすことにした英・湖水地方(Lake District)出身の美容師フェイ・ウィルソンさん(28)。グラスゴーの空港を飛び立ち、ドバイ経由でこのほどタイの国際空港に到着したものの、入国管理局の職員に拒否を言い渡されてしまった。提示したパスポートの数ページ分が失われていたことが原因だが、その理由を尋ねられたフェイさんは「恥ずかしさと情けなさで言い訳もできず、泣く泣くタイを後にした」というのである。
フェイさんが英『ITV News』に告白したところによれば、あまりにも恥ずかしくて口にできなかったその出来事は数年前に起きていた。彼女は友人と夜遊びを楽しんでいたある晩、バーのトイレに入って用を足したはよいが運悪くトイレットペーパーが切れており、バッグを探しても紙類はパスポートしかなかった。「この未使用のページでお尻を拭けばいい」と思い付き、彼女はパスポートから数ページ分を剥ぎ取ってしまったという。
「その夜はバーのはしごでついお酒を飲み過ぎ、なんとも常識はずれな行動をしてしまいました。入国管理局で引っかかった私は周囲の人々から犯罪者みたいな目で見られ、本当に恥ずかしかったです」とフェイさん。今はただその愚行を反省し、タイ入国に再挑戦するためパスポートを取り直す手続きを進めているそうだ。
出典:http://www.dailystar.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)