海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】デリケートなハリネズミ 強いストレスで針が抜け続ける(英)

コロッとして可愛い、ハリを立てた姿を間近で見てみたい、そんな理由からハリネズミをペットに迎えたいと考えている人もいるようだが、実はとてもデリケートな生き物でストレスに弱いという。身を守る鎧のはずの針を失いつつある1匹のハリネズミの話題をお伝えしたい。

気温の変化に敏感で寒ければ冬眠、30度近くなると夏眠に入るハリネズミ。そうした気温のうつろいが自然なものでない、いきなりであった場合は栄養を摂れなくなり、体調を悪くさせて死亡することもあるという。飼い主がその環境を気温24℃~29℃、湿度を40%程度にキープできない場合、ハリネズミを飼うことは勧められないそうだ。またテレビの音や光、芳香剤などの香り、ドアの開閉の振動、人の大きな足音ほか騒音が嫌いと、人間との暮らしはハリネズミにとってストレス以外の何ものでもないようだ。

こんなハリネズミを可愛いからと飼ってみたけれど、「現在はとてもかわいそうな状態です」と嘆くのは英ハートフォードシャー州ビショップズ・ストートフォード在住のリン・ガーナーさん(49)。昨年9月に裏庭で小さなハムスターのようなサイズで発見され、リンさんが飼うことにしたハリネズミの“ディレク”君。しかしこの子は今、その体を温め、守るために覆っているすべての針を失いつつあり、獣医からはストレス性のものだと告げられて懸命な看病が続いていることを英メディア『metro.co.uk』が伝えている。

そのストレスについてリンさんは、この子が幼い時に負った怪我が原因での心的外傷後ストレス障害(PTSD)ではないかと話している。リンさんに発見された際、鳥のくちばしでかなり突かれたとみられるコインサイズの怪我と感染症が確認されていたのだ。ただしハリネズミが非常に繊細で、正しい知識を持たない者が自宅で飼えるような動物ではないことを知ったリンさん。これ以上のストレスを与えないためにもと、バーミンガム郊外にあるハリネズミの保護施設「British Hedgehog Preservation Society」などからアドバイスをもらい、のちには自然に帰すことを検討しているもようだ。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)