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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】事故で記憶喪失 「ガレージ66番」と呼ばれた男性16年ぶりに身元判明(米)

交通事故から遭難、天災まで何らかの災難に遭った時、身元を証明するものを何ひとつ身につけていないまま意識不明や記憶喪失に陥ると、人生このような事態となることもある。米カリフォルニア州からある男性についての興味深い話題が飛びこんできた。

カリフォルニア州サンディエゴ市のコロナドにある「Villa Coronado Skilled Nursing Facility」という介護施設で、人々から“Garage 66さん”、“Sixty-Six Garageさん”などと呼ばれながらずっと眠り続けてきたその中年男性。今から16年前にエル・セントロという東の町で交通事故に巻き込まれて意識不明となり、目覚めても自身について何一つ説明することができなかったためだ。

しかしサンディエゴのメディア『inewsource.org』が伝えているところによれば、この男性の身元を明らかにし、家族のもとに何とか帰してあげたいと市保健局の職員たちは努力を続けたもよう。昨年には同メディアがこの男性の状況を伝えて情報提供を広く呼びかけ、ヒスパニック系であることから米国税関・国境警備局やメキシコ市、メキシコ系人権活動団体なども動いてくれた。

その甲斐あって、このほど30代のメキシコ人であると身元が判明(家族の希望によりそれ以上の詳細は明かされず)。領事館を通じてメキシコの家族にも連絡がついたことから、会話も不可能で人工呼吸器を手放せないという痛ましい姿ではあるが、ついに愛する家族らがその病床を見舞ったという。

また、この身元不明の男性の話題がメキシコで広まると施設には「我が息子ではないか」、「兄弟かもしれない」との照会が次々と舞い込んだ。生まれつきのアザなど身体的特徴を添え、写真を示し、中にはDNAサンプルを送ってきた家族もあった。そのため最終的には生物測定学に基づいた指紋や顔の特徴などで判断されたという。現在カリフォルニア州には所持金もなくこうした介護施設に保護されている者が4000名ほどいるが、そのうちの8名は身元不明者。州は1日平均700ドルを支払う計算になるという。

出典:http://inewsource.org
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)