海外発!Breaking News

writer : ac

【海外発!Breaking News】立派な手編みのベスト 素材は20年かけて集めた…(ルーマニア)

ルーマニア北部にある小さな村、スタウチェニでは女性の抜けた髪の毛は決して捨ててはならないという伝統があるそうだ。『express.co.uk』が伝えている。

御年65歳というOrtansa Pascariuさんは、スタウチェニ村に伝わる伝統を守り、40歳の頃から自分の抜けた髪の毛を拾っては大切に保管してきた。若い頃は長い髪が自慢だったというOrtansaさん。60歳を迎えた頃には、集めた髪の重さは1キロにもなったという。

「この村では抜けた髪の毛は自分の化身。“美”の象徴であると言い伝えられてきたわ。集めた髪の毛を捨てると幸運が逃げていってしまうのよ」と語るOrtansaさんだが、彼女が思いついたのは髪の毛を紡いで丈夫な編み糸にし、ベストを編むことだった。

こちらの画像は、1週間で編み上げたという柔らかい栗色のベストを手にしたOrtansaさんである。「自分の髪の毛が編み糸だなんて不思議な気分だったわ。でも、だからこそとても価値のあるものになったの」と振り返る。夫のVasileさんは「できあがったベストは柔らかいウールのようだったよ。大変な作業だったと思うけど、彼女は立派なものを作り上げたよ。とても素敵だろう」とべた褒めだ。Ortansaさんはこのベストを5年間大切に保管していたが、このほど地元の民族博物館に寄贈したという。

出典:http://www.express.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)