オーストラリア・ノーザンテリトリーのアリススプリングスにある「カンガルーサンクチュアリ」が2か月間の夏休みを終え、2月に一般公開を再開した。一番の人気は筋肉ムキムキのカンガルーである。
英BBCの番組『カンガルー・ダンディー』でも何度かとりあげられ話題になっていた、アカカンガルーの「ロジャー」。夏休みを終え、さらにパワーアップした姿をSNSで披露している。
管理者のクリストファー・バーンズさんによると、ロジャーは仲間と一対一でのスパーリングトレーニングを欠かさず、その身体はキックボクシングで鍛え上げられ、筋肉が盛り上がっている。ロジャーのこの筋肉は金属製のバケツを軽々と潰してしまうほどだ。アカカンガルーはもともと攻撃的な性格で強靭な脚を持っており、全力疾走する時の跳躍の幅は9メートルにもなる。母親代わりのバーンズさんを追いかけるのも日課にしており、バーンズさんは「ロジャーにキックされたら人間なんてイチコロだよ」と語る。
ロジャーが「カンガルーサンクチュアリ」にやってきたのは、まだ小さな赤ちゃんであった2006年。母親が高速道路ではねられ、孤児となって同施設に引き取られた。現在10歳になるロジャーの体長は直立すると尻尾を含めて2メートルを超え、体重は90キロ。平均を優に超えた立派な体格は見る者をひきつける。バーンズさんは「ロジャーはサンクチュアリの一番人気さ。ロジャー自身、サンセットツアーにやってくる人々が自分に注目しているのがわかっているんだろうね。最近はまるでそれを楽しんでいるかのようさ」と嬉しそうだ。
そんな筋肉ムキムキのロジャーだが、サンタクロースとウサギのぬいぐるみがお気に入りで抱きしめて遊ぶこともある。アカカンガルーの寿命は12~18年と言われるが、ロジャーには是非長生きして益々鍛え上げた身体を見せて欲しいものだ。
出典:https://www.facebook.com/kangaroosanctuary
(TechinsightJapan編集部 A.C.)