トウモロコシやオーツ麦などの穀物を加工したシリアルは、栄養豊富で手軽な朝食として日本でも注目されている。しかしこのシリアル、実は意外と糖質が多くカロリーが高いのだ。
『mirror.co.uk』が伝えるところによると、自らを“シリアル中毒”と語るのは英ウスター在住のフィリップ・パトリックさん(19)である。3年前に家を出て、すぐにパートナーのソフィーさん(19)と一緒に住むようになったが、「自分の好きなものを存分に食べられる自由を得た」というパトリックさんは、ここ3年間シリアルを食べることが生活の中心となっている。お気に入りはウィートシリアルとコーンフレークで、砂糖6杯をいれた紅茶で流し込む。好きなテレビ番組の時間にあわせて楽しむ食事は1日に13杯。朝2杯、昼4杯、3時に2杯、6時に1杯、夜3杯、就寝前に1杯といった具合で、お皿に盛られたシリアルに牛乳と砂糖をスプーン山盛り10杯かけて食べる。シリアル以外のものは口にしないものの、一日のカロリーはなんと6,906にもなる。
この食生活で消費するシリアルは1週間で6箱。砂糖は9日で5キロにもなり、3年間で食べたシリアルは約14235杯。体重は3年間で25キロも増え今では95キロにもなってしまった。昨年は体力の限界を感じパブでの職も失った。ずっと立っていることができないのだという。もちろん同僚と出かけることもなくなった。
たまには家族サービスでも…とやっとの思いで行ったレストランでも頭に浮かぶのはシリアルのことばかり。パトリックさんが注文したのは3分もあれば食べ終わってしまう小さなケーキだけで、家族との外食を楽しむこともできず、規則正しい食生活をするお相手のソフィーさんの不満は募る一方である。医師にはこのままシリアルだけを食べ続けるとガンや心臓病になると宣告されており、パトリックさんは食生活の大幅な改善を迫られている。
「昔はフットボール、サイクリング、ランニングとアクティブだったのに、今では階段の昇り降りにもひと苦労さ。息が続かないんだよ。このままではいけないってわかってるんだ。息子のためにも変わらなくちゃいけないと思ってる」と語るパトリックさんだが、3年間の習慣を変えるのはそう簡単ではないようだ。
「2か月前にまずは砂糖をやめようと思って砂糖を全部捨てたんだ。でも2日でギブアップさ。砂糖を見たら買わずにいられなくてね」と前途多難な発言でソフィーさんをがっかりさせている。まだまだ19歳、小さな息子さんのためにもここはしっかり頑張って欲しいものだ。
出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)