仲間が集まり深酒をすると何かしらぶっ飛んだ遊びをしたくなる…そんなアメリカでは、ふざけて拳銃を手に取るケースも少なくない。米ニューヨークから、“ロシアンルーレットで失敗”という言葉で片づけられそうになったある銃殺事件の話題を『nypost.com』が伝えている。
このほどアッパー湾に面したNYブルックリン区サンセットパークの住宅街にあるアパートで、男性が頭を撃たれて死亡するという事件が発生した。自殺と他殺の両方の可能性を調べていた警察は24日に1人の男の身柄を拘束。事件は当初、ロシアンルーレットの失敗として片づけられる可能性もあったようだ。
ズジスワフ・ゴラベクさん(37)殺害の容疑で逮捕されたのは、彼のルームメイトであるマチェイ・グレツキ(32)。事件が起きたのは23日の夜で、取り調べに対してマチェイは「2人で酒を飲み、かなり酔ったところでロシアンルーレットが始まり、ズジスワフは誤って自らの頭を撃ってしまった。そのゲームをやろうと言い出したのも彼だった」と供述した。
すぐに通報しなかったことも不自然なマチェイ。おまけにズジスワフさんの兄、アンジェイ・ゴラベクさんは「ロシアンルーレットだなんてとても信じられない。弟はおとなしい性格で、発砲騒ぎを起こすような人間ではない」と断固主張。警察はさらに厳しくマチェイを問い詰めたところ、「実弾がまさか入っているとは思わず、ふざけて引き金を引いたらそんなことになってしまった」と真実を語り始めたという。
酔って騒ぐ仲間の中にもしも向こう見ずでクレイジーな人間がいて、そこにドラッグなどが作用すると、あわや「ロシアンルーレットでもやるか」ということになりかねないアメリカ。それだけに、仲間内での銃が絡む殺人事件においては「酔った勢いでのロシアンルーレットだった」と嘘の釈明をする例も多い。この事件においては、ズジスワフさんの普段の穏やかな性格がマチェイの嘘を許さなかったようだ。
出典:http://nypost.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)