インド情報局に「IS（イスラム国）が26日にテロを起こす可能性がある」という情報が入ったとして、デリー警察をはじめ各方面で警戒感が強まっているもようだ。インドからISに参加した者は多数いるものの、国内でそうした脅威が伝えられることはこれまでほとんどなかった。CNNがインドで展開するメディア『IBN』が伝えている。

インドでは首都デリー周辺のショッピングモールや公共交通機関での爆弾テロが計画されていたとして、ウッタラーカンド州ハリドワールにアジトを構える大学生4名が逮捕されたばかり。彼らはSNSなどの手段でシリアのIS戦闘員らと通信を続けて来たという。そしてインドのTVニュースは21日、インド情報局（Intelligence Bureau以下IB）に入った情報だとして国民に速報でこう伝えた。

「デリーで1月26日の祝日（共和国記念日）にテロの計画があるとの情報をIBが入手した。警察は警備の重点を“インド門（India Gate）”および官庁街、連邦政府庁舎の“ラッシュトラパティ・バワン”に置いているが、パリやジャカルタの例をみれば、それ以外の場所で実行されて多くの市民が犠牲となる可能性も十分にある。ナレンドラ・モディ首相およびフランスのオランド大統領も命を狙われている。」

またパリカル国防大臣は、以前にも首相と国防大臣を殺害するといった脅迫状がゴア州の立法関連機関“Goa Legislature Secretariat”にISから届いたことを明らかにした。「その後われわれの周辺で脅威となるような行動は何ら起きていない。安っぽいハガキに書かれたもので相手にすることはないと感じた」と述べているが、ゴア州警察が最高の警戒レベルで警備にあたったことはいうまでもないとしている。

出典：http://www.ibnlive.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）