高所恐怖症の人が「自分には決してできない仕事。ひたすら尊敬の念を抱く」と言う、高層ビルの外壁工事や清掃、窓拭きにあたる作業員たち。しかしそんな人々でさえ、このような状況に陥れば恐怖のどん底を味わうに違いない。このほど米テキサス州で…。
この画像は、テキサス州のメディア『khou.com』が現地の11日に伝えたその記事のスクリーンショット。ヒューストンにある高さ305メートル、同州で最もノッポな75階建てという超高層ビル「JPモルガン・チェース・タワー(JPMorgan Chase Tower)」の北側の窓拭きを行っていた作業員たちが、プラットフォーム(ゴンドラ)の不具合により71階付近から斜め45度の状態でぶら下がってしまった。
ヒューストン消防局に通報があったのは午前10時30分ごろ。ただちにレスキュー隊が出動してビルの内側から71階の窓を取り外し、救助にあたった。作業員らは全員無事で、プラットフォームごと地上に落下するような最悪の事態は免れた。要した時間は約30分であったという。
プラットフォームを上下させる2台のモーターのうち、1台が故障したことがこのたびのアクシデントの原因であると発表されたが、問題のプラットフォームはウィンチにより屋上に釣り上げられており、今後の修理作業に関しても注目が集まっている。なお昨年4月には中国・上海市奉賢区のビル建設現場で、外壁に吊るされたプラットフォームに外壁材を乗せようとしていた作業員2名が地上に落下して死亡する事故が起きていた。そちらはプラットフォームを吊っているワイヤーロープが切れたことが原因であった。
出典:http://www.khou.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)