1歳から手話を学び始めたというゴリラの“Koko(ココ)”が、人間に向けてのメッセージを発している。英メディア『metro.co.uk』などが伝えた。
米サンフランシスコ動物園で生まれ、1979年からはサンタクルーズ山脈にあるウッドサイドのGorilla Foundation(ゴリラ財団)で暮らすゴリラのココは44歳。野生ゴリラの保護や密猟、環境破壊の問題を訴えながら「ゴリラプロジェクト」をスタートしたパターソン博士から手話を学んだ。現在は約1千語のアメリカ手話と2千の言葉を理解しているというが、それらが本当に意味が分かっているのか、人の物真似の域を出ないものかは長年論争の的になっている。
今回ご紹介するメッセージはココが原稿を書いたものではないが、私たち人間に向けたものである。昨年、フランスパリ近郊にて世界全体の気候変動(温暖化)対策についての方向性を話し合う第21回気候変動枠組条約締約国会議が開催されたが、特別メッセージとしてこの動画が作成された。
「私はゴリラ。私は花。私は自然。ココは人間が好き。地球が好き。」
「でも、人間は愚かだ。ココは残念。ココは泣く。時間がない。地球を助けて! 地球を守って! 自然があなたの行動を見ている。」
「ありがとう。」
“今こそ何か行動すべき。さもなければ私たちの地球を守ることはできない”といった強いメッセージは、ココが伝えるからこそ人々の心に響くのかもしれない。
※ 画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)