「孫に会いたい一心で」という祖母が起こした学校侵入事件。不審者として扱われたのは彼女がヒゲや杖で高齢男性を演じていたことも原因で、考えさせられることも多い事件であることを米アイオワ州のメディア『press-citizen.com』が伝えている。
アイオワ州アイオワシティにある「シティ・ハイ・スクール」という高校で今年10月に発生していた侵入事件に関し、このほどグロリア・ラニース・ブライアンという66歳の女が逮捕された。フェイクの顎ヒゲをたくわえ杖をつき、高齢男性に扮してその高校のカフェテリアに入ったグロリア。孫を見つけて玩具やスウィーツを手渡したところで職員に見つかり、不審者として通報されるも現場からは逃走し、数百kmも離れたポタワタミー郡カウンシル・ブラッフスの自宅に戻っていた。
孫である少年から事情を聴いたアイオワシティ警察は、グロリアの携帯電話にただちに連絡。すると「子供と仲たがいしてから愛しい孫に会うことが許されなくなり、とても辛い。孫が通っている学校に行くしかその顔を見る方法がなかった」などと祖母ならではの切ない心情を吐露したという。
しかし9月にも同様の行動を起こして通報され、厳重注意を受けたにもかかわらず反省の色がないとみなされたグロリア。建造物侵入および第三級ハラスメントという軽犯罪ではあるものの、10月の事件に関しては起訴されてしまった。警察も「少年の両親にも確認したが、彼らはグロリアが息子に近づくことを好ましく思っていない」と説明。少年の母親は誘拐を心配し、義母のグロリアからの「保護命令」を申請中だという。
※ 画像はpress-citizen.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)