海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】 賭金わずか4ドル。高齢女性の麻雀が通報される(米)

その高い健脳効果から、「酒を飲まない」「タバコは吸わない」「金を賭けない」を心がけて行われる健康マージャン。日本の高齢者の間でもかなり浸透しており、組織を作ってそうした活動を推進している地域もある。だがそのあたりをアメリカ人は理解できないもよう。フロリダ州から興味深いニュースが伝えられた。

フロリダ州オーランドのアルタモンテ・スプリングスという町の「エスコンディード・コンドミニアム」のクラブハウスで、毎週金曜日の夜に集まって麻雀を楽しんでいた高齢女性のグループのひとりが賭博をしているとして警察に通報された。賭金はたったの4ドルであったが、違法な賭博が行われているとの情報にアルタモンテ・スプリングス警察が現場に踏み込んだという。

賭博を行っていたのはリー・デルニック、バーニス・ダイヤモンド、ヘレン・グリーンスパン、そしてゼルダ・キングの4名。85~87歳といずれも高齢で彼女たちは「クラブハウスでは麻雀、ビンゴ、ポーカーなどの賭け事を禁じる」といったコンドミニアムの管理会社による度重なる通告を無視して麻雀をやり続けていた。

その後、地元メディア『Heritage Florida Jewish News』の取材に、「これが違法行為だなんて警察も管理会社もあまりにも滑稽。麻雀は医師からも“認知症予防に最適ですね”と太鼓判を押されている遊びよ」と猛烈に批判したのは87歳のゼルダであった。「これは健脳のため。やめるわけにはいかないわ」という彼女らは現在、クラブハウスではなく仲間の家に集まって麻雀をやっているという。同メディアはまた、18歳以上の者がわずかな賭金(10ドル未満)で行うゲームは罰する対象にはならないと定めたある法令に触れ、彼女たちの賭金ならまったく問題はないとしている。

事実、この騒動でいったんクラブハウスはクローズされたが、フロリダの法律では、18歳以上が10ドル未満の賭け事を楽しむのは問題ないという法令があることが改めて確認され、現在クラブハウスは再びオープンしている。

同署の広報担当ロバート・ペルトン警部補は「そのクラブハウスでは違法なルーレット賭博が行われており、そちらが大きな問題なのです」と説明。管理会社からの通告を無視し続けたゼルダさんたちにも非はあるが、法に反しない範囲の賭金にもかかわらずなぜ警察が通報に応えたのかに疑問の声があがっている。気になるのは肝心の通報者だが、ゼルダさんらは近所では有名なトラブルメーカーの仕業だと考えているという。

※ 画像はaol.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)