事故が起きやすい身近な場所の一つにサウナが挙げられる。意外にも深刻な炎症を招く低温やけど、めまいや吐き気、立っていられないほどの疲労感や手足のしびれを引き起こす脱水症状などが知られているが、今年2月、米ジョージア州ストーンマウンテンにある全米展開の有名なスポーツジム「LA FITNESS」で…。
ジョージア州アトランタのメディア『WSB‐TV』とのインタビューで、「スポーツジムでサウナに入ったことだけは覚えていますが、失神してしまったらしくて、気がついたら私は病院にいました。ところが足の指を10本すべて失っていたのです」と涙ながらに語ったのは、同州グイネット郡在住のシャーメイン・ジョンソンさん。外科医は彼女に、搬送された際には足にひどい火傷を負って指はすべて壊死していたこと、2か月ほどの入院が必要であることを告げたのであった。
今なお特別なシューズを履いてリハビリに励んでいるが、何かを拾い上げる、かがむといった行為にも体が倒れないよう慎重にバランスをとるなど、足の指には意外にも多くの役割があったことを痛感する日々だというシャーメインさん。失神したとはいえ、サウナで顧客が2時間以上眠っているという危険な状態を放置していた「LA FITNESS」の責任は重いとして、ジェシー・ケント弁護士のサポートを得ながら彼らに損害賠償を求める裁判を起こした。
またケント弁護士は『WSB‐TV』のマイクに、「専門家にそのサウナについて調査を依頼したところ、換気の状態に問題があるとの回答を得ています。管理が行き届いていない上にサウナそのものも欠陥とあれば、そのあたりも厳しく追及して全面勝利を目指すつもりです」などと話している。
※ 画像はwsbtv.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)