サンフランシスコにも近いカリフォルニア州のパロアルト市。スタンフォード大学があり、ヒューレット・パッカード社ほか優れたハイテク企業が続々誕生するなどシリコンバレーらしい土地柄である。ここのある“ほったて小屋”がなぜか2億4千万の高値で売りに出され、人々を仰天させていることを『nbclosangeles.com』が伝えた。
ハリウッドセレブや政界財界のトップが多数暮らしているカリフォルニア州。ロサンゼルス市やその近郊では数十億円の不動産物件はザラだが、それでもプール付きの眺めの良い庭、ガラス張りの広大なリビング、ワインセラー、高級ホームシアター、ジャグジーなどが必ずついているものである。そんなカリフォルニア州の不動産情報の中で、サンフランシスコ・ベイエリアのとある中古物件がその仰天価格で注目を集めている。
全米展開の不動産仲介業者『Estately』が紹介した、サンタクララ郡パロアルトのバロンパークというエリアに立っている築85年の木造の小屋。1ベッドルーム+1バスルームの造りで、建物の面積は16.7平方メートルとビジネスホテルのシングルルーム並みの広さであり、それがなんと2ミリオン・ドル(日本円にして約2億4千万円)の高値で売りに出されたのだ。ゼロの数を付け間違えたか、現物写真の添え間違いだろうという人もいるが、どうやらこれは本気の価格であった。
この物件を鼻で笑ってスルーしなかった人は賢い。なぜなら家屋は5坪のほったて小屋ではあるが、実は土地面積が約630平方メートル(190坪)もあるのだ。しかも立地は人気の高級住宅街。業者もこの物件を「夢の御殿を建てるなら最高の場所ですよ」と紹介している。このほったて小屋に興味を示す人は必ず現れ、半年後には大変な豪邸に生まれ変わっているであろうと自信満々だ。
なお、2011年に同エリアに引っ越してきたヴァイレシュ・ラスタジさんが「このあたりの不動産価格はたった数年で2倍になってしまったのですよ」とメディアの取材に話すなど、土地の高騰に最も驚いているのは隣人たちだという。
※ 画像はnbclosangeles.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)