米ミズーリ州で幼い女の子への性的暴行を長年にわたり続け、逮捕・起訴されていた50代の変態男。ついに投獄され、おそらく一生刑務所で過ごすことになるという。しかしその肩書きと人物の素晴らしさには多くの人々から「無実を信じる」との嘆願書が集まり、結審を迎えるまで被害者女性の苦悩は相当なものであったようだ。
ミズーリ州プラット郡のディーンボーンで2012年12月、小児に対する継続的な性的暴行の容疑で逮捕されたダレン・L・ペイデン(52)。保安官の取り調べに対し、たった2時間ほどで容疑を認めて起訴となったが、検察当局は大きな壁にぶつかったことを地元メディアの『new.plattecountycitizen.com』が報じている。町の消防団の元団長として人々のペイデンに対する信頼は厚く、その無実を訴える嘆願書は消防団、郡や町の役所、銀行、教会、教育委員会などのそうそうたるメンバーから続々と提出されていたのだ。
しかしペイデンは、弁護士が紹介した心理学者に「2001年から2012年までの間、少女に性的行為を強要していた。それは1か月に2~3回で10年ほど続き、合計すると200~300回だと思う」と告白したことが法廷で明らかにされた。幼い子に対する性的興味ばかりか、近親相姦についても夢想することが多いと話したという。また「5歳か6歳の時から10年ほどその行為は続き、母親をはじめ誰にも他言してはいけないと脅された」とペイデンからの性的暴力を警察に訴えた被害者女性は、その法廷でペイデンが今年8月に有罪答弁を行うまで“ウソつき”と呼ばれる辛い日々が続いたことをこう話した。
「カフェに入れば見知らぬ人から怒鳴られ、店の人からもぞんざいに扱われ、町の人々の私に対する敵意、白い目はとても怖かった。通っている学校の先生たちもペイデンを支持しており、ほかの生徒の目の前で教師にひっぱたかれそうな雰囲気を感じて転校しました。」
拘置所では犠牲者や自身の家族に謝罪の手紙を送るなど反省の色を見せていたペイデンであったが、ジェームズ・バン・アムバーグ裁判官は先月30日、13歳未満の者に対するその行為を第一級性犯罪とみなし、2つの罪状それぞれに25年、計50年の実刑判決を言い渡した。議事録や証言は異例な長さとなり、読み上げるほどにペイデンの無実を信じ続けた町や郡の人々を失望させていったという。なお、その息子であるアンソニー・ペイデン(28)も同じ少女に対する性的暴行容疑で2013年に起訴されており、こちらの審理も間もなく開かれるもようだ。
※ 画像はnew.plattecountycitizen.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)