産まれたばかりの双子の兄弟、だが弟は…。イギリスからなんとも温かいニュースが飛び込んできた。『Daily Mail Online』が伝えている。
6月25日、イギリス南部のポーツマスにあるクィーン・アレクサンドラ病院にて双子の兄弟の兄ジャクソン(Jaxen)が2750グラムで誕生した。母親のフランチェスカ(Francesca)さんは妊娠38週で出産、ジャクソンは双子にしては十分な大きさの健康体であった。その9分後、3180グラムの弟インディ(Indy)が産まれた。しかし呼吸をしていなかったインディは3人の助産婦の必死のケアで約20秒後に元気な産声をあげる。ホッとしたのもつかの間、6時間後にインディは肺感染症であることが発覚。抗生物質の静脈点滴で治療できると説明されたものの、フランチェスカさんは産まれたばかりのわが子への試練に胸を痛めたという。
緊張感が漂う中、看護師がインディに治療を始めようと準備をしていると信じられない光景を目にした。ジャクソンがインディにそっとちっちゃな手を差し伸べたのだ。そしてそれに応えるかのようにインディはジャクソンの手をしっかり握り返していた。「まるでジャクソンが何も心配しなくていいよ。僕がついているからねと励ましているかのようでした。こんな小さいのに兄弟の絆ってあるのかしら。もうぐっとくるものがあって…」というフランチェスカさんが、思わずシャッターを切った写真はなんとも微笑ましい。兄弟の寝ている小さなベッドは、その場面をひと目見ようと次から次へと医師や看護婦がやってきたそうだ。
4日後にインディは回復し、兄弟そろって退院した。両親は自宅でもなるべく2人が離れることがないように育てていると言う。「ふたりはぴったり寄り添って寝るの。インディがすり寄っていくことが多いかしらね。こんなに小さくてもジャクソンはしっかりお兄ちゃん。インディを守ってあげているかのようなの」とフランチェスカさん。祖母方に多胎出産の傾向があり、二卵性双生児を自然妊娠で授かったというフランチェスカさんだが、双子を育てるのは喜びも2倍であるようだ。
※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)