元「ワン・ダイレクション」メンバーのゼイン・マリクが、仏パリにて起きた同時多発テロ事件の余波で、大変な誤解を受けた。イスラム教徒である彼につき「過激派のメンバーではないか」といった噂が流れるなか、あるメディアが「イスラム国」関連の報道ツイートをゼインの写真に添えてアップ。後に謝罪する大騒動に発展したのだ。
このほど『ハフィントンポスト』がTwitterにてゼイン・マリクの写真をアップ。「ISIS(イスラム国)の望み」との見出しを添えたことで、「ゼインがISISのメンバーであることをウッカリ示唆したのでは?」と多くの人々に誤解を与えた。
ちなみにゼインはパリで多数の死傷者を出した同時多発テロ後に「過激派のメンバーだろう」と誤解を受け、「ゼインが人質をとった」などとする悪質な書き込みに悩まされたばかり。そんな中今回の報道ツイートにゼインの写真を用いた『ハフィントンポスト』は、その後ほどなくして以下のように謝罪・釈明した。
「先ほど掲載した写真につき、お詫びいたします。ゼイン・マリクの名も記事に登場しますが、彼は明らかにISISのメンバーではありません。」
ちなみに同記事は西洋諸国のイスラム教徒、非イスラム教徒につき書かれたもので、ゼインは“テロリスト集団の過激なイデオロギーを拒否している有名なイスラム教徒”の良い例としてとりあげられている。にも関わらず「ISISの望み」という言葉の下にゼインの写真を掲載したことで、大きな誤解が生じたもよう。ゼインは決して過激思想にそまったイスラム教徒ではなく、本人も「宗教はあるものの、いたって普通の人間」とインタビューで語ったばかりであった。
※画像は、『Instagram zayn』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)