イギリスのある刑務所に収監されていた受刑者が、極秘で仕入れた携帯電話でこっそりと撮影したという驚きの動画を流出させた。塀の中でこんなことが許されているのかと一般市民。司法関係者の間に激震が走っている。
「さぁパーティだ。踊ろうぜ!」 酒を飲む者、鉄格子の後ろでお手製のボング(吸引具)を使用しながらドラッグを吸う者、ステロイド剤とみられる青い錠剤を飲む者、そして音楽をガンガン鳴らし廊下に出てダンスを踊り、服を脱ぎ捨てる者…驚くような内部の実態が暴露されてしまったのは、ロンドンの北に位置するハートフォードシャー州ボヴィンドンの「H.M. Prison The Mount」という刑務所。撮影されたのはその中のカテゴリーCというブロックで、映っている人数は10人ちょっと。ここは“脱獄の意思はなさそうだが、念のため開放的状況にはおけない”という受刑者を集めたところである。
この件に関し、同刑務所はそこに映っている者、撮影した者についてすでに把握しているもよう。広報担当者は「ビデオについての調査を開始し、場合によっては警察の手に委ねられるものと思われます。禁止となっている物質を持ち込み、廊下に出てこのようなお祭り騒ぎを繰り広げる特権など受刑者にあるはずがなく、彼らの刑期延長も検討されるでしょう。厳しい姿勢で職務にあたるべき刑務官に不正な行為があった場合は、法に従って処分が検討されます」と述べている。
こちらの動画は15日、YouTubeに“Prison video shows drug smoking, drinking booze and steroids”というタイトルで投稿されたもの。カテゴリーCでこれほどの自由を謳歌できるのであれば、カテゴリーD(きわめておとなしい受刑者たちを、ある程度開放的な状況におくブロック)はもはや天国ではないかと皮肉る声も聞こえてきている。
※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)