連続して事故が起きるということが一時期ほどではなくなったものの、依然として安心して利用できるわけではないのが中国のエスカレーター。またしても悲惨な事故が幼い命を奪った。
中国・重慶のある地下鉄の駅で8日午前11時ごろ、小さな女の子があるエスカレーターを昇りきったところで重大な事故に見舞われ、命を落としてしまったことを『網易新聞(news.163.com)』が伝えている。激痛の中で徐々に弱っていった女の子、泣き叫ぶ母親ともうひとりの女の子、思うように進まない救助に現場は騒然となったという。
エスカレーターの移動手すり(ハンドレール)は、昇りきったところでスイッチほか機材が収納されている“インレットガード”に入るようになっているが、女児は何らかの理由でそのちょっとした隙間に右手を吸い込まれていった。インレットガードのすぐ先には大きなギアがある。保護者が幼い子の手をつないで静かに乗り降りをと強く呼びかけられていた中での事故であり、エスカレーターの意外な盲点を知らずにいると、こういう危険な事態に陥ることがあるという警告の意味から、あえて画像も紹介させていただくことにした。
重慶では先月にも3歳の女児がスーパーマーケットのエスカレーターに腕を吸い込まれるという事故が発生したばかり。また上海市では、あまりにも多発するエスカレーターでの事故に質量技術監督局が調査を行ったところ、33台に不具合を発見。現在、多くの補修・補強工事が行われている。すでに2件以上の事故が確認されている上海三菱製のエスカレーターも例外ではないという。
※ 画像は3g.163.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)