空港カウンターでのチェックインに間に合いそうにない、しかし絶対にそのフライトを逃すわけにはいかない…搭乗を予定していたイタリア人の男が、その飛行機を何とか駐機場に待たせておきたいと突拍子もない手段に出て逮捕された。
イタリア・トリノ空港で1日夜、離陸寸前であったアリタリア航空トリノ発ローマ行きのフライトに“待った”がかかった。爆弾が仕掛けられたとの情報がトリノ警察に入ったためで、爆弾処理班が出動して機内は物々しい雰囲気と化し、すべての乗客やその手荷物についてもセキュリティーチェックが繰り返されたが爆弾は発見されなかったという。
そのニセ情報を警察に提供していたのは、なんと同機に搭乗予定であったイタリア人の46歳の男。「アラビア語を話す2人の者が“爆発物を機内に仕掛けた”と話しているのを耳にした」と通報者を装っていたこの男は、トリノ空港に到着するやいなや脅迫と威力業務妨害罪につき逮捕された。取り調べに対して男は「決して乗り遅れるわけにはいかなかった。飛行機を待たせておきたかった」などと自分勝手な動機を供述したという。
男は翌日に釈放されたものの、有罪となれば罰金を科されるのはもちろんのこと、イタリアの搭乗者ブラックリストに登録されるのは間違いないだろう。フライトは2時間半遅れでローマ空港に到着したことを伊メディア『lastampa.it』が伝えている。
※ 画像はlastampa.itのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)