昨年8月、南アフリカ・プレトリアにあるオスカー・ピストリウス受刑者の自宅を購入した家族があった。その家を借りている2人が10月10日、ある動画をソーシャルメディアに流したことから非難が殺到している。
この家は2013年のバレンタインデーに義足のランナー、ピストリウス受刑者がガールフレンドを射殺した現場だ。不吉ではあるが、高級かつ警備の厳しい住宅地ということもあり、家は事件から約1年半後に買い手がつき売却された。
購入者は鉱山コンサルタントのロウチー・ローレンスさん。450万ランド(約4000万円)で購入したが、彼の妻が退職するまでの2年間はそこに住まず、その間は貸すことに決めた。
1か月3万ランド(約27万円)のお屋敷を2年契約で借りたのは、モコアペさん(23)とビジネスパートナーであるスコットさん(33)の男性2人。引っ越してきたばかりの2人は、屋敷を探検している動画を撮影した。
2人はピストリウス受刑者が供述した二階窓を検証し、安全性の高いこの窓から人が侵入するのは難しいのではないか、また現場のトイレにて事件がどのように起こったかなどを語り合っている。
彼らは手にビール瓶を持ちながら、この不吉な家を綺麗に飾りパーティをする際には多くの人に来てもらいたいと話す。およそ2分間の動画がソーシャルメディアでアップされると閲覧者は1万5千人を超え、さらにはニュースサイトでも取り上げられ、その結果多くの批判を浴びることとなった。
モコアペさんはこの件に対して、動画で気分を害した人には謝罪をするが、決して面白がってやったわけではないと釈明。確かにビデオでは、家にゲストを呼ぶことで寄付を募り女性や子供に対する暴力を防ぐ団体に贈ることができるとも述べている。
前向きな姿勢で動画を配信した結果が芳しくなかったことについては、「人々が未だにリーバの事件に心を痛めていることがわかった」と事件に関与した被害者および加害者家族へ謝罪した。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)