このほど米ジョージア州で、突然産気づいた母親を11歳長男が必死に介助。無事男の赤ちゃんが誕生したことをアトランタのメディア『wsbtv.com』が伝えている。
いきなり激しく波打って迫って来た陣痛に、ママは911コールをした。だが救急隊員の到着まで耐えられそうにないと告げると出産介助方法を指導され、その場で唯一の頼りであった11歳の息子にそれを託したという。小学生の男の子が母親の出産を見事に介助し、話題を呼んでいる。
今月22日朝に予想外の分娩を迎えたのは、ジョージア州在住のケニヤーダ・デュークスさん。息も絶え絶えというママの指示に冷静かつ真剣に従ったのは長男のジェームズ君。やがて降りて来た2,977グラムの新しい小さな命を取り上げ、やさしくタオルにくるんだという。
その後に到着した救急車で親子は病院に運ばれ、赤ちゃんは“ロイヤル君”と名付けられた。母子ともに経過は順調だと話す診察したエリック・ブラウン医師は、「このような緊急事態で無事出産となった例はまず聞いたことがありません。ジェームズ君は非常に素晴らしい仕事をしてくれました」と称える。やるべきことをひとつひとつやっただけだというジェームズ君に、両親は「どれほど感謝してもしきれない。本当に誇らしい息子です」とそれは嬉しそうだ。
陣痛から出産という激しい痛みに苦しむママの様子を真横で見ていたジェームズ君は、このたびの思わぬ体験がきっかけとなり「将来はお医者さんになって痛がっている人たちを救う仕事がしたい」と語っている。ブラウン医師は「私のオフィスに遊びにきていろいろなことを学んでいってほしい。ジェームズ君ならきっと素晴らしい医師になれるでしょう。精一杯応援したい」と太鼓判を押している。
※ 画像はwsbtv.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)