ごく普通の善良な市民といった雰囲気が漂う85歳の父と55歳の息子。しかしそろって小児性愛者であった2人が、20年近く前に当時4歳と8歳であった幼い女児に性的暴行をはたらいたとして逮捕・起訴された事件。その裁判がこのほど開かれ、実刑判決が下ったことを『ibtimes.co.uk』が伝えている。

英ケント州のカンタベリーで1990年代後半に起きていた、実の父親と息子が当時4歳と8歳であった女児2名に性的暴行を加えるという事件。被害にあった2名（名前などは明らかにされず）が警察にその事実を明らかしたのはなんと2013年のこと。20代になり、やっと告白する勇気が持てるようになったという。

この事件で逮捕・起訴されたのはドーバー出身のホレース・ニックス（84）と息子のマルコム・ニックス（55）。その性的暴行事件を調査するにはあまりにも年月が経っていたが、警察はこの親子について家宅捜査を行ったところ、マルコムのパソコンから未成年者のヌード画像が160枚ほど保存されていることを確認し、児童ポルノ、強制わいせつほか複数の罪状で立件が可能と判断したのであった。

小児性愛の性的嗜好が遺伝したとしかいいようがない実の親子が、ふてぶてしくも一緒に犯行におよんだという驚愕の事実に、カンタベリー刑事裁判所の法廷には終始不快感きわまりない空気が漂っていた。いまだなんら反省の言葉がない2人に対し、被害者が“モンスター”と呼んでいることをピーター・フォーブズ検事が明かし、ヘザー・ノートン判事は判決を言い渡す前の主文でこの父子を“感情を持たない無慈悲な人間たち”と表現した。高齢のホレースには10年、息子のマルコムには12年の実刑判決が言い渡されたという。

※　画像はibtimes.co.ukのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）