海外発!Breaking News

writer : flynn

【海外発!Breaking News】動物園の駐車場工事現場で。約100年前のゴミが続々と(南ア)

南アフリカにあるヨハネスブルグ動物園の駐車場で立体駐車場を建設するために工事を始めたところ、意外なものが見つかった。土の中からたくさんの骨にまじり、およそ100年前のゴミと思われるものが出てきたという。

今年7月、ヨハネスブルグ動物園の駐車場からたくさんの骨が出土した。文化遺産のマネージメント業務を行う「PGS Heritage」の考古学者が土地の調査を行ったところ、これらは牛や羊、鶏といった家畜の骨であることが判明したそうだ。

骨の他にも様々なものが見つかった。牛肉スープエキスにもなるボブビル(Bovril)や、ジンジャーエール、ソーダ水などのビンで、今も使われているものが多い。また蓋がされて液体の残っているビンもあり、自家製の薬品ではないかと推測されている。

ビンだけでなく陶器などもあり、あるボトルには『Braamfontein』という文字が浮き彫りになっていた。『Braamfontein』とは1880年代後期に設立された農場のひとつで、現在もヨハネスブルグの町の名前として残っている。

陶器の破片の一部はヨーロッパや極東から海路を通って輸入されたものであり、およそ100年前にこの地域で暮らしていた人々は上流階級であったことが明らかになったという。

考古学者によると、1900年初頭以降のゴミが20年から30年にわたり層になって堆積されている場所であり、ビンや陶器以外にも灰や動物の骨を捨てる場所としても使われていたとのこと。

現地メディア『news24.com』では、これらのゴミが貴重な資料にあたることから動物園の一角に展示する計画もあることを伝えている。なお今後は、考古学者らによって報告書が作成されたのち立体駐車場の工事が再開される見込みである。

※ 画像はnews24.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)