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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】スイス鉄道に「中国人旅行客専用列車」が登場。多くの苦情にやむなく?

世界有数の山岳リゾート系観光国スイス。ここを訪れる観光客について、ヨーロッパ人が減少した代わりに激増したのが中国人。もちろん鉄道の旅はハイライトのひとつとなっている。しかし彼らのマナーの悪さに他国の観光客からのクレームが相次いでいるもよう。ある鉄道会社では…。

スイス紙『Blick』が伝えているところによれば、中国人観光客の専用列車を設けることを決定したのは、スイス・ルツェルン州~シュヴィーツ州にまたがるリギ山を走る「リギ鉄道(Rigi Bahnen)」。人気はルツェルン湖畔の町フィッツナウ~リギ・クルム、そしてアルト・ゴルダウ~リギ・クルムという2本の登山鉄道、そしてロープウェイも運行されている。

同鉄道のディレクター、Peter Pfenniger氏はこの決定について「現在ここを訪れる観光客の半分近くが中国人で、彼らは実によくお金を落としていってくれます。決して差別ではありません」と説明する。ただし、列車が駅に到着するたびに中国人観光客が通路や扉の前を占領し、大騒ぎしながら写真を撮影する様子は他の客の迷惑になっているとのこと。具体的には9月になると1週間につき約20台の中国人観光客専用列車が走ることになるといい、特にトイレの脇には正しい使い方の説明書きを添える予定だという。

バイキング形式のレストランで、皿に大量に盛っては必ず残す中国人観光客。ホテルの廊下で喋り声がやたらと大きい、女性が喧嘩っ早いトイレの使い方が不潔、4という数字がつくバスのナンバープレートやホテルの部屋を忌み嫌う、写真撮影を譲り合わない、支払いの済んでいない食品を開封して食べる、列に割り込むなど、これまでもさまざまな迷惑行為が伝えられている。近年、ショッピングモールでの免税販売にも力が入っているため大量の中国人観光客が流れ込んでいるスイスだが、彼らのマナーの悪さから他国の観光客が激減するようでは困る。差別というよりむしろ“隔離”に近い感覚でそのような策を講じたのであろう。もっとも中国人観光客は「なんというVIP待遇!」と嬉しく受け止め、ますますその数を増やしていくのかもしれない。

※画像はrigi.chのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)