7年前に気が付いた頭の皮膚の異変。それはみるみる大きく肥大し、ユニコーンかサイかという立派な角へと成長した。中国・四川省在住の高齢女性の皮膚に現れた、あまりも大きな腫瘍に医師も驚いている。
頭からそれは立派な角が生えているLiang Xiuzhenさんという87歳の女性。息子のWang Chaojunさんは、最初はホクロのように見えたものが指の頭ほどに大きくなり、漢方薬でも塗っておけば治ると考えていたそうだ。もう少し小さなツノであった今年2月、Liangさんはひょんなことから頭をぶつけてツノにダメージという刺激を与えてしまい、それが災いしてツノは13cm長にまで巨大化したという。
時々出血することもあり、このツノのせいで眠ることすらできずにいるというLiangさんを診察した皮膚科医は、この症状を「皮角(cornu cutaneum)です」と診断。しばしば悪性であることが確認されるため切除手術が賢明だと説明したが、超高齢なLiangさんに手術は身体的負担が強くなることから家族は他の治療方法が望ましいと答えている。
著しいツノ状の突出があるLiangさん。彼女の場合は爪や毛のタンパク質“ケラチン”が硬化したことが原因である「皮角」と診断されたが、もっと小形の場合、良性では尋常性疣贅(イボ)、脂漏性角化症(イボ)などが、そして悪性では長年の紫外線曝露によって主に高齢者の皮膚に前がん病変である「光線角化症」などが生じ、そこから発展した有棘細胞癌が心配される。いずれにせよ組織の病理検査が行われ、治療法が選択されるという。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)