シカゴに向けてフライトの最中にあったユナイテッド・エクスプレスの旅客機が、ストンと1万フィートも垂直に降下。機長の判断でインディアナポリスに緊急着陸となったことを『NBC News』が伝えた。
米インディアナ州で9日朝、ノースカロライナ州シャーロット発シカゴ・オヘア国際空港行きのユナイテッド・エクスプレス(United Express)航空5919便が、機体の不調につきインディアナポリス国際空港に緊急着陸を試みた。原因究明のため現在アメリカ連邦航空局(Federal Aviation Administration)が調査に当たっている。インディアナポリス国際空港へは午前8時半ごろ無事に着陸し、耳の不調や頭痛を訴える乗客がいたものの、体調を崩して病院に運ばれた者などはいないもようだ。
ユナイテッド・エクスプレスの広報を担当するジャレク・ビーム氏によれば、同機はフライト中に突然10,000フィート(約3,050メートル)ほど垂直に降下したが、与圧系統にも問題があったせいでパイロットも何フィート降下したか正確には把握できていないという。同エアラインはユナイテッド航空のハブ空港と地方空港を結ぶ複数の地域航空会社が小型ジェット機で運航サービスを提供しており、このたびのトラブルはそのうちの「エクスプレス・ジェット(ExpressJet)」社によるものであった。
どうにも芳しくないニュースが続くユナイテッド・エクスプレス。先月28日には「スカイウェスト(SkyWest)」社の機体もフライト中にエンジンの不調を訴えてミルウォーキーにて緊急着陸を図ったが、右エンジンの上部パネルが剥がれてなくなっているという危険な事態であった。同社は4月にもパイロットの早合点により不快なトラブルを起こしている。シカゴ発ハートフォード(コネチカット州)行き5622便が上空を飛行中、客1名が失神という知らせにパイロットは酸素供給システムに問題があると勘違いし、一気に地上を目指して“ノーズダイブ”を行った結果、3分間で8,500メートルから3,000メートルへと急降下。乗客らは恐怖と息苦しさでパニックと化したことが伝えられた。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)