ニューヨークで時おり発生しているマンホール爆発事故。重さが100kg超もある鋳鉄でできた蓋が、その爆風で何メートルも吹き飛んでは車や建物を破壊し、死傷者を出している。このほどは路線バスの車体および女性客が被害にあってしまった。

画像は米メディア『nydailynews.com』によるその記事のスクリーンショットである。ニューヨーク市ブロンクス区で4日正午ごろ、地下を網羅する無数のパイプの1本が、なんらかの原因によりマンホールの蓋を吹き飛ばす爆発事故を起こしてしまったようだ。

事故現場はブロンクス区のインウッド・アベニューと170丁目の交差点付近で、マンホールのちょうど真上には信号待ちをしていたメトロの路線バス「Bx11」が。蓋は一瞬にして車内の女性客が座っていた足元の床を突き破った。床は合板の上に厚さ1cmのゴム製のカバーを重ねたものだという。

足を負傷した女性客は「セント・バーナバス病院」に搬送され治療を受けたが、当たり所によっては深刻なダメージを負っていた可能性が高いという。NY市環境保護当局の職員がマンホール内部の調査を始めているが、昨年には命を奪われた犠牲者もおり、徹底的な検査と安全対策工事が求められている。マンホール爆発事故の多くが老朽化した配線に由来するもので、絶縁体が加熱で朽ち、ガスやメタンガスに引火したものとみられてきた。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）