俳優トム・クルーズがサムライの精神に惚れ込み、畏敬の念とともに制作したという映画『ラスト・サムライ』。今では海外の人にも広く知れ渡っている“Samurai”という言葉だが、このほどそれをはき違えている男が米ニュージャージー州で逮捕された。
先月下旬、ニューヨーク・マンハッタンとニュージャージー州ジャージーシティ市を結ぶ「ホランド・トンネル(Holland Tunnel)」で、あるドライバーとトラブルを起こした“サムライ大好き男”が逮捕されたことを『ニューヨーク・デイリーニューズ』が伝えている。
サムライどころかとんだ“ならず者”であったその男は、ニュージャージー州イートンタウンのリチャード・ロジウスという32歳のアフリカ系アメリカ人。トンネルのマンハッタン側入口付近で自分の運転するホンダ車を抜いた車に激怒し、呼び止めると自らも車から飛び出して刃渡り約28cmの脇差(わきざし)を鞘から抜き、相手のドライバーを威嚇した。
通報を受けたニューヨーク・ニュージャージー港湾警察署はジャージーシティ側の出口でロジウスを確保。ナイフの不法所持と威嚇行為につき逮捕した。相手のドライバーは車内から出ることなく対処したため怪我はないが、同署がその後発表したところによれば、ロジウスには斬りつける意思があったもよう。海外でこうした刀は「サムライ・スウォード(Samurai Sword)」と呼ばれ、一部の愛好家に人気があるという。
※ 画像はnydailynews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)