南アフリカ・ケープタウンのサイモンズタウンから1.5キロ、「Burghers Walk」はペンギンで有名である。観光地でもあるこのビーチでは、アフリカンペンギン(ケープペンギン)の生態を間近に見ることができる。しかし絶滅の危機に瀕しているこのペンギンが2日間で8羽も犬に殺されてしまった。
サイモンズタウンでも地元の人が集まる「Burghers Walk」のビーチにて、8月19日、20日の2日連続で犬がアフリカンペンギンを殺してしまう出来事が起こった。
ペンギンの巣はサイモンズタウンだけで982あり、「Burghers Walk」にはアフリカンペンギンの巣が109もある。興味を持った犬が子育て中のペンギンを襲うのは簡単なことだ。
エネルギー・環境・国土形成計画の委員によれば、アフリカンペンギンは国際自然保護連合で絶滅危惧種に指定されている。しかもアフリカンペンギンの生息数は年々減少しており、現在では80年前のたった2.5%しかいない。環境省では2013年10月にアフリカンペンギンの生物多様性管理計画を出しており、ケープタウン市は特に子育て中のペンギンに被害が及ばないようにしっかりと保護し、その数を維持していく義務があると保護活動に力を入れている。
市はこのビーチをしばらくの間閉鎖し、犬を散歩させる際にはリードでつなぐように、また飼い主なくうろついている犬を見た場合は報告するよう市民に求めた。
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(TechinsightJapan編集部 FLYNN)