ガールフレンドの過失致死罪で収監された義足のランナー、オスカー・ピストリウス受刑者。彼は今年8月21日に仮釈放され、残りの刑期を自宅で過ごす予定であった。しかし8月19日、矯正局はピストリウス受刑者の仮釈放の延期を発表した。
今年6月、ピストリウス受刑者の仮釈放を8月21日に認めると発表した南アフリカ・矯正局。しかしこの判断は早計であったことを後に認めた。この国の法律によると、通常は受刑者が刑期の6分の1を過ごしてから仮釈放の検討を始める。ピストリウス受刑者の場合、服役後数か月も経たないうちに発表があったので法に沿わない。結局、矯正局はピストリウス受刑者の仮釈放に対する結論を4か月後に行うこととなった。
おりしも南アフリカの8月は「女性の日」という休日まである女性月間。8月17日には、南アフリカ革新的女性の運動(The Progressive Women’s Movement of South Africa)からピストリウス受刑者の仮釈放に反対するという嘆願書が提出され、これを受けた矯正局が仮釈放を取りやめた。
ちなみに8月19日は、ピストリウス受刑者が殺害したリーバ・スティンカンプさんの誕生日であった。生きていれば32歳になるはずだったリーバさん。現地メディア『NEWS24』によると、遺族は「リーバが亡くなってから、初めてのいい出来事だ」と仮釈放延期に感謝し、一方でピストリウス受刑者の家族は矯正局の出した結論を受け入れるとコメントしている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)