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中国でこのほど、約5000年前に建てられたとみられる家屋の跡地から無数の人骨が発見されたもようだ。「吉林大学」の人類学・考古学の専門家がチームで調査にあたっている。
中国の北東部で4年ほど前、有史以前の生活道具、器物などが保存状態も良好に多々残っていることが発見されていた「Hamin Mangha」という小さな村。そこでこのほど、約5000年前に建てられたとみられる家屋の跡地から97体分ほどの人骨が発見された。ほぼ長方形の広大な敷地にチリトリ型の穴が40ほど存在し、面積にして約20平方メートルという1つの穴にそれらの遺体は集められていた。骨のサイズから大人ばかりか子供もいることがわかったが、自然死なのか殺害されたのか、なぜ墓に埋葬されなかったのかなど謎は多い。ただしその乱雑な折り重なり方から遺体の扱いがぞんざいであったことはわかる。
発見されたものはすべて「モンゴル科学アカデミー考古学研究所」および吉林省長春市にある「吉林大学」の考古学研究所に持ち帰られたが、調査チームのリーダーを務めるYa Wei Zhou、Hong Zhuの両氏は「Miaozigouという土地でもこうした遺体が発見されたことがあります。非常に似た状況であることを考えると、伝染病が猛威を振るって遺体の処理に困ったか、あるいは予期せぬ自然災害により大量の死者が出て埋葬が追いつかなかったか、いずれかの可能性が高いでしょう」と発表している。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)