大きな木の枝の下敷きになり、痛みで身動きひとつ取れずに過ごした7日間。飲まず食わずにもかかわらず、男性はしっかりと呼吸を続けていた。奇跡的な生命力が話題を呼んでいる。
米メリーランド州プリンスジョージズ郡のハイウェイからもすぐという森の中で、大きな木の枝の下敷きとなった姿で発見された66歳のラリー・シャディーさん。その7日前に家族から捜索願が出されていたが、「医師に肺ガンと診断されたばかりで、ひどく意気消沈して夜も眠れない様子だった」との説明に緊張が走ったという。
地元警察による7日にわたる捜索活動にも発見されず、偶然にも付近を通りかかった人が手を振って助けを求めるラリーさんの存在に気づいて通報。駆けつけた救助隊員の手でやっと救出となった次第である。ラリーさんは一人その森に歩いて入り急斜面で足を滑らせ、3~4.5メートル転落した際に太い木の枝が折れて体の上に覆いかぶさったとのこと。激痛で手以外は動かせず、喉の渇きや飢えと闘いながら過ごしていたそうだ。
救助にあたったプリンスジョージ郡消防局のマーク・ブラディ隊員も、「7日間も飲まず食わずで耐え抜いたとは本当に奇跡的です。予報ではこれから悪天候になるというので、本日中にラリーさんを救出できてよかった」などとコメントしている。ラリーさんは下半身を負傷しており、脱水症状も見られることからすぐに病院に救急搬送された。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)