海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】中絶した胎児の臓器を販売! 常に女性の味方だった米・非営利医療団体。

性教育、家族計画、妊娠・出産、生命の倫理、女性の健康、そうした情報を世界に向けて発信し続けてきた「プランド・ペアレントフッド・フェデレイション・オブ・アメリカ」について、ダークな話題が飛び出した。中絶された赤ちゃんの臓器や細胞を欲しがっている組織に販売してきたが、母親にはなんら収益を渡していないもよう。隠しカメラが映した団体のメンバーと一人の女性の密談の内容も波紋を広げている。

思春期から熟年期まで女性の体を大切に考えてくれる、女性にとって強い味方と長年にわたり称えられてきた「プランド・ペアレントフッド・フェデレイション・オブ・アメリカ(Planned Parenthood Federation of America 以下PP)」という非営利を謳った組織。女性向け保健センターを全米に700以上も展開して信頼関係を築いてきたが、それがいっきに崩れる可能性のあるショッキングな動画がこのほど流出してしまった。

2014年7月、PPが堕胎する女性に赤ちゃんの臓器や細胞の販売を持ち掛けているのではないかとの噂に動き出したのは、医療専門家とジャーナリストで構成され、医学の倫理と進歩について監視活動を続けている「The Center for Medical Progress」という団体であった。2名がバイオ医薬品企業の社員のふりをし、ロサンゼルスのレストランでPPのシニアディレクターであるデボラ・ニューカトラさんとビジネスランチ。それを隠しカメラが撮影し続けたのであった。

グラスのワインをかたむけながら説明するデボラさん。「堕胎した赤ちゃんから摘出された臓器や細胞を欲しがっている人が世の中には大勢おり、時には下肢や筋肉まで求められている。中絶を行うウチの施設では、潰さないよう気を付けながらそれらを摘出している。特に心臓、肺、肝臓に関しては評判がよい」などと語っている。

この隠しビデオが捉えた映像についてPPの広報担当者エリック・フェレーロさんは、公式HPで「歪曲して伝えられていることを感じます。私たちは何ら間違ったことをしていません。重い病気の治療や研究に役立てて欲しいと社会貢献を考えている患者もおり、同意書ももらっています。ただし臓器は安価で販売され、摘出や輸送にかかわるコストも発生することから、患者に渡すほどの収益は発生していません」と説明した。

おまけに自分たちにも利益はないと述べたエリックさんだが、人々は当然のように臓器販売はPPにとって重要な収入源になっていたのではないかと疑っている。「女性の体を大切にと謳いながら生命倫理の意識が軽薄」「中絶によってボロ儲けをしているのであれば犯罪」「我々の税金から助成金を支給していた非営利団体が中絶で臓器販売ビジネスとは」など、各方面から怒りの声があがっているもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)