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「イスラム国」の残酷きわまりない処刑の映像がまた波紋を広げている。次々とチグリス川に放り捨てられる血に染まった遺体は、10代にしか見えない兵士ばかり。銃殺したのはそれよりさらに体の小さな少年兵であった。
「イスラム国(以下IS)」がこのほど公開した新たな映像。「異教徒の処刑で神からごほうび」という甘い言葉で勧誘され、処刑を専門とした訓練を施されている少年兵たちがいることがわかってきたが、このたびもまた、幼い体格で処刑を行う少年兵の姿を含む22分間の映像が明らかにされ、波紋を広げている。少年兵に銃殺されたのは10代とおぼしきイラク兵たちであった。
昨年6月、イラク・ティクリート近郊のCamp Speicherでイラク兵とみられる1700名がISにより拘束され、処刑後に土に埋められたことが大きく報じられたが、映像はその大量虐殺の一部を捉えたものであった。元大統領サダム・フセイン邸であったチグリス川に面した宮殿の敷地内で、青い縞模様のシャツに黒のズボンを穿いた小学生としか思えないISの少年兵が、顔つきにまだ幼さが残るイラク兵の頭を撃つ。遺体は次々と川に捨てられたが、少年の足元は遺体から流れ出たおびただしい量の血で真っ赤になっていた。「悪夢でしかないこのような蛮行を幼い子に強いる狂気を決して許すまい」との声が多方面からあがっている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)