私たちの日々の生活の中で、微生物学に見た不潔なもののトップは食器洗い用のスポンジで、台所用ふきん、カーペット、まな板、そしてスマホの画面、PCのキーボードや紙幣などもこれに続く汚さだと言われている。特に不特定多数の人々と共用する紙幣は意外な問題をはらんでいるもよう。なんと「性感染症」の原因にもなるという驚きのニュースが中国から伝えられた。
このほど銀行員の女性が、紙幣を通じて「性感染症」に感染してしまった。中国メディアが伝えているところによれば、いわれのない「尖圭コンジローマ」の診断を受けてショックを受けたのは、浙江省温州市のA Liさん(仮名=30)という女性。陰部にひどいかゆみを訴えて「温州市人民医院(Wenzhou City People’s Hospital)」婦人科の診察を受け、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染していることが告げられた。婚約者にも受診を促したところ、なぜか彼の検査結果は陰性であったという。
戸惑う彼女にLi Feifei医師は日常生活について質問した。「銀行員のため連日大量の紙幣を扱い、その手を洗わずにトイレに行く」と返答したAさんにLi医師の顔色は変わる。「かつても性体験のない女性の銀行員がお札を通じて性感染症に感染した例がありました」と説明し、Aさんの尖圭コンジローマについても紙幣が感染源であると特定したという。
動物の死骸や生ものを頻繁に触る市場や飲食店が数多くあり、上下水道の設備が整わないため清潔感とは縁遠い暮らし方を強いられている人々など、もう様々な人の手を渡って来ていることもあり、中国・人民元の紙幣や硬貨についてはかねてから非常に細菌が多いことが指摘されていた。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)