冷たい飲み物が美味しく味わえる夏は飲料市場が最も活気付く。レジャーも増える時期だけに、アルコールは摂取できないが喉を潤すビールは飲みたい。そんな時に大活躍するのがノンアルコール・ビールテイスト飲料だ。キリンビールの「パーフェクトフリー」はビールファンを味方につけ、好調な出荷数を記録している。
上半期のノンアルコール・ビールテイスト飲料市場は例年以上の売上を記録しており、主要ビールメーカー各社の競争が過熱している。現在トレンドになりつつあるノンアルコール・ビールテイスト飲料市場は、2009年4月にキリンビールが世界初、アルコール0.00%のノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン フリー」を発売したのが始まり。ここがノンアルコール・ビールテイスト飲料市場という新しいカテゴリーを切り拓いた原点だ。
サントリーやアサヒビールなど大手酒類メーカーもユーザーの好評の声を受け、相次いで参入していくことになる。働く女性や主婦、健康志向の高い人やなんといっても車を運転する人など多くのビール好きに受け入れられ市場は急激に伸びていき、一つのジャンルが出来上がるまでに成長した。
そんな中で6月16日に発売した「パーフェクトフリー」が注目を集めている。「機能性表示食品制度」を用いた飲料としてキリンから初めて発売された。食品の機能性について表示が認められていたのは「トクホ」と「栄養機能食品」だけだったが、機能性を分かりやすく表示した商品の選択肢を増やし、消費者がそうした商品の情報を得て選択できるように、今年の4月からスタートした制度が「機能性表示食品制度」だ。
「パーフェクトフリー」が注目を集めている理由の一つに「機能性表示食品」の飲料第一号であるということが挙げられるだろう。脂肪の多い食事を摂りがちな人、食後の血糖値が気になる人に適しているといえる。
「パーフェクトフリー」は発売から4週間で20万ケースを出荷しており、ユーザーからは「スッキリとした飲み口が美味しい」「スッキリとした苦味が夏の暑さに合う」「いつもより脂肪も糖も気にしない」との声があがっている。
好調な出荷状況とユーザーからの厚い支持でビール好きを唸らせている「パーフェクトフリー」。「ダイエットしていても気にならない」「車の運転が」「ビール感覚は味わいたい」と手軽に気軽に爽快感を味わえる夏の強い味方になりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 平原はづき)