もしも上空にこのような雲が出現したら、誰もが興奮ぎみにカメラを向けるに違いない。米テキサス州で非常に珍しい“UFO”形の雲が目撃され、話題を呼んでいる。

先月下旬、気象局などにやけにUFOの目撃情報が相次いでいたという米テキサス州。これを科学的根拠のない話だと一蹴していた人々も、この写真をみたら「そう思うのも無理はない」と考え直してくれるのではないだろうか。テキサス州の人々が「絶対にUFOを見た」と言い張った理由がやっとわかったもようだ。

5月25日、テキサス州東南部ではこうした雲があらゆる角度から撮影され、SNSへの投稿やメディアへの情報提供がなされていた。しかも出現してはまもなく消滅することを繰り返したという。つまりその日のテキサス州では、こうした雲を間近から見て「あまりにも珍しい」と驚いた人と、やや遠くからそれを見て「UFOだ」と驚いた人がいたわけだ。

実はこれ、「レンチキュラー雲」という名で呼ばれる雲であった。暖かく湿った空気の層が涼しい山と山の間に流れ込むと輪っか状の雲が出来上がり、強い推力が働くことからあっという間に消滅する。そのため「今のは何だったのか。ひょっとしてUFO？」などと間違えられることがしばしばだそうだ。いずれにせよ目撃者にとっては極めてレアな経験であったという。

※　画像はtwitter.com/KEYTNC3Meredithのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）