近年、世界のあちこちで起きている地面の陥没。人や車を吸い込みかねない大変危険なものである。このほどは米・有名ゴルフコースがそのアクシデントに泣いた。なんと4つもの大きな穴がぽっかりとあいてしまったのだ。
『news-leader.com』が伝えているところによれば、米ミズーリ州リッジデールにある有名なゴルフコース「Top of the Rock Golf Course」で22日、最近の豪雨の影響か地面に大きな穴が4つもあき、最低でも1週間の閉鎖を余儀なくされたもようだ。最も大きい穴のサイズは18m×24mで最大の深さは10.6m。ミズーリ州立大学で地質学が専門のダグ・ゴウジー氏、地質調査エンジニアのゲイリー・ペンダグラス氏、アウドドア用品大手の「バス・プロ・ショップス(Bass Pro Shops)」のマーティン・マクドナルド氏などが現場で調査に当たっている。
そのあたりは洞窟に富むカルスト地形で、雨水などで浸食されやすい石灰岩などが凹凸の地形を生み出しており、どこに空洞が存在するかつかめない上に、その天井部が豪雨などの影響で崩落すれば地面の陥没につながる。最高に深い穴は100mに達するものもあるといい、ペンダグラス氏によればこのたびの陥没の規模は「中度」だそうだ。
修復作業は週明けから始まるというが、この穴に水が流れ込むと事態がさらに悪化するため、まずは隣接する池の水をすべて汲み上げることになるとのこと。しかし穴の周辺はデリケートな状態で陥没の連鎖を引き起こす可能性があるため、重機などを迂闊に設置しないよう気を付けなければならないとゴウジー氏。“いつどこでまた同じような陥没が起きないとも限らないのでは?”との質問に、「その通りです」と答えている。
※ 画像はnews-leader.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)