神様が“もうこちらに来なさい”と自分を呼んでいる…突然そんな予感がしたのであろうか。説教の真っ最中に「神が私をお呼びとあれば喜んで天に召されたい」と口にした米ニューオーリンズの50代の牧師が、その直後に急逝してしまった。
教会の主任牧師としての信頼は非常に厚く、夫としても3人の子どもの父親としても大変素晴らしい人物であったケネス・グリーン氏(56)。米ルイジアナ州ニューオーリンズのアルジアーズという町にあるバプテスト教会「Greater Saint Mary Baptist Church」の人々は今、心からの哀悼の意をその牧師に捧げている。
3日もいつも通りの礼拝が行われ、グリーン牧師は『ダビデの詩篇』を紐解きながら解釈(説教)を続けていた。しかし「神がお呼びとあれば私は喜んで天に召されたい。心の準備は出来ています」と口にすると、突然その場に倒れ込んでしまったことをニューオーリンズの『WDSU News』が伝えている。
駆け付けた救急隊員が長いこと心肺蘇生を行い、その後に救急車で病院に搬送されたが、残念ながらグリーン牧師は息を吹き返すことはなかった。現在、司法解剖が行われているという。葬儀では大切な家族を亡くした人を力づけ、丁寧に埋葬し、病気の人を見舞い、ホームレスには食事を与えるなど万人に親切であったグリーン牧師。彼の説教を心の道しるべにしていたという礼拝堂の人々の悲しみとショックは深い。
※ 画像はwdsu.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)