何か大きなものを作った、建てたはよいがあっという間にボロが出る。中国における工事の実情は張りぼてだ、おからだと批判ばかりが噴出するが、このたびは高速道路の路面が激しく陥没し、人々を震撼させた。
今月2日、中国・河南省の鄭州市を走る「鄭密路快速路」という高速道路の路面が陥没し、ドライバー、関係者らをひどく慌てさせた。あまりの危険な状態に全車線が通行止めとなっている。
発生した時刻は午前6時ごろといささか早かったことが幸いし、危ないところで1台が通過したほか事故や怪我人といった情報はない。陥没は幅約3メートル、全長約16メートルにわたっており、深さは最大1.5メートル。陥没の引き金となったのは前日の大雨であるが、建設会社はこの陥没の背景に下を走る下水管の工事に違法行為があったのではないかと主張しており、現在関係当局が調査にあたっている。この道路が開通したのは、2014年11月であった。
今年2月には湖北省の武漢市で道路が約300平方メートルにわたり陥没し、車線4本が使用不可能となっていた。しかし地下鉄工事の作業員が「シールド掘進機の故障によるシーリング・システム不能があった。陥没はうちが原因」とスピーディかつずさんな工事の実情を暴露し、調査に要する時間だけは短縮された。同市では地下鉄の工事現場に沿って道路の陥没がたびたび生じている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)