新生活の疲れが出やすい5月。だるさや気分の落ち込みやすさは“5月病”のシグナル。心身共に感じているストレスを見過ごせば、やがてうつ病につながるケースもあるのだ。そんな疲れている方に、今回は『オルニチン』をご紹介したい。
『オルニチン』とは肝臓で活躍するアミノ酸である。アンモニアの解毒を助けることにより、スムーズなエネルギー産生にも貢献すると考えられているが、その他にもストレス軽減や睡眠改善につながるオルニチンの意外な働きが実験や検証によりわかってきたのだ。
協和発酵バイオ・学術研究企画室の西村明仁氏は、「ある実験で過剰なストレスをオルニチンが軽減してくれる効果が検証されました」と語る。27名の成人男女を対象に、オルニチンを摂取させたグループとプラセボ(偽薬)を摂取させたグループに分け、両者に一定のストレスを与えてその反応を見た。その結果、オルニチンを摂取したグループのほうが、ストレスを感じると分泌される『コルチゾール』の分泌量を抑えることができた。つまり、ストレス反応を軽減する効果があったと科学的に検証されたのである。
さらに、就寝前にオルニチンを摂取することにより、入眠や睡眠維持、起床時の眠気などが改善されているということが、目覚めた後に行った集中力や頭の働きのチェックで立証された。西村氏は「睡眠とメンタルは密接に関係しています。ストレスによって自律神経が乱れれば睡眠障害が発生しやすくなりますし、その結果、うつ病の入り口とされる自律神経失調症に陥る可能性もあります」とオルニチンには自律神経系にも働きかける作用もあると明かした。
すべての結果からして『オルニチン』は、ストレスケアに役立つ効果も期待でき、体に疲労感をもたらす原因物質とされる“アンモニア”の解毒作用もある。つまり肉体的にも精神的にも、疲れを軽減してくれる可能性を持った素材という。
ココロもカラダも元気にしてくれる、まさに一石二鳥の『オルニチン』を摂取してみてはいかがだろうか。
【オルニチン研究会サイト】
・http://ornithine.jp/lp/
(TechinsightJapan編集部 みほりー)