「僕たちが君の命を守る。飛び降りるなら僕たちがそれをしっかりと受け止めてみせる」。映画でもなければ、私たちはこんなシーンを日常生活の中で見ることがあるだろうか。中国の男性たちは意外にも女性に親切、かつ頼り甲斐があるようだ。
この画像は中国のメディア『shanghaiist.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。寧夏回族自治区の銀川市(ぎんせんし)にある「Beifang University of Nationalities」で23日昼、校舎の屋上で女子学生が「死にたい」と言って今にも飛び降りる気配を見せた。大学入学によってボーイフレンドとの関係がうまく行かなくなり、悩んでいたそうだ。
そして、そんな彼女の命を守りたいと校舎の下に集まったのは、男子学生ばかり数十名。手に布団を握りしめながら女子学生を心配そうに見上げる彼らには、“キルト・ブラザーズ”なる愛称がついたという。ちなみに消防署から救助隊員が駆けつけたのはこの後。女子学生も教職員の手で保護された。
肝心なのはこの誰かを守らなければとなった時の行動力である。付近に無造作に停められた自転車は多くが横倒しになっており、彼らが自転車で下宿や寮から布団を積んで学校に戻り、大変な勢いで安全網を築いていったことがうかがえる。一人っ子政策で我が強い若者ばかりなどと言われてしまう中国だが、小中高、そして大学の入学時に軍隊教育を受けるこの国の若者たちがみせる結束感、男らしい力強さについては手放しで称えてみたいニュースも多い。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)