カナダの中西部にあるサスカチュワン州のある村が、“歓迎”とは縁遠い言葉を含む大きな広告板を設置しているとして話題を呼び、はるか遠くから写真を撮りに人々が訪れているという。
日本でもあちこちでお目にかかれる、自治体や観光協会などが建てている“ようこそわが~~へ”といった歓迎の広告板。センスの際立ったスローガンや微笑ましい愛称が添えられたものも多い。だがカナダ・サスカチュワン州のティスデイルという村のそれに人々は苦笑する。なんと「ここはレイプの町」だそうだ。
“レイプとハニーの里、ティスデイルへようこそ!”
驚くような文言だが、これはなんと60年以上前から変わっておらず正当な理由もあった。ここでいう“レイプ”とは性的暴行のことではなく、長年にわたり村の経済を支えてきた農産物である「菜種(rapeseed)」のこと。これをユーモラスだとして外部から多数の観光客が訪れては写真を撮って帰るため、この看板は村の活性化に大きく寄与しているといえそうだ。
ただし役場の経済開発課によれば、「“レイプ”について誤った解釈をされないためにも村民にはせっせと菜種の生産に励んでもらいたいところですが、肝心の収穫量は年々大幅に減少しています」とのこと。そのため“キャノーラとハニーの里へようこそ”といった新たなる広告板設置を検討しており、複数のスローガンを候補に住民投票の結果を待つばかりだそうだ。
※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)