2010年2月、ミシェル・オバマ米大統領夫人により掲げられた「肥満児童をなくそう」という肥満撲滅キャンペーン。その一環として大きく変わったのは学校給食であった。しかし…。
幼い頃の食習慣が一生の体型や健康を左右するとして、ミシェル・オバマ大統領夫人が力を入れているのが肥満の児童をなくそうというキャンペーン。米農務省の強い働きかけにより、アメリカの学校給食は炭水化物(パン、ライス、パスタ)やミルクが健康志向のものへと変わり、動物性タンパク質、動物性脂肪、乳脂肪などを減らして野菜や果物、魚を積極的に摂ろうという動きがみられている。
ところがその変化が劇的であったせいか児童・生徒の反応は悪く、全米各地で「マズくなった」と総じて不評。Twitterにはそんな写真が投稿されては、子供たちばかりか保護者の間でも侃々諤々の議論が交わされているもようだ。そんな中で今、有名なラジオパーソナリティであるラッシュ・リンボー氏が注目し、メディアを通じて話題が広まってしまったのがバージニア州ポーツマス市の「ジェームス・ハースト小学校」で14日に提供された給食である。
ある児童の母親がSNSに写真を投稿したもので、魚の上に全粒小麦のパン、そしてトウモロコシである。これにはフードコーディネーターである責任者が「ライトの当て方も悪く、極端にひどい写真を掲載されただけ。本物はもっと美味しそうに見える」と反論。とはいえ、オバマ夫人が推奨する質素な給食の方針は順守しなければならないため、味を追求するには限界があるとしている。
この話題を紹介した「WAVY-TV」がWEBアンケートを行ったところ92.3%が“容認できない”と回答しており、ついには議員も立ち上がった。「大人ですら食欲が失せる。伸び盛りの子供たちが空腹を我慢し、ゴミ箱があふれかえるようであれば本末転倒であろう」として、今後数か月かけて学校給食の現状を調査し、問題提起をしていくという。
※ 画像はwavy.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)