先月下旬、米ニューヨークのマンハッタンで5階建てのビルほか計4棟が全半焼する火災が発生していた。その原因が“ガス泥棒”という意外なものであった可能性が高いことが伝えられている。
ニューヨーク・イーストビレッジ地区のビルで現地の26日午後、スシレストランや住居が入った5階建てのビルがガス関連と思われる爆発および火災により倒壊し、隣接する3つのビルも全半焼という被害が出た。これまでに2名の死亡、少なくとも22名の負傷が確認されている。
その後、火災の原因について調べが進められていたが、7か月ほど前からガス臭が漂っていたという証言にあわせ、他人が契約しているガスを導くための不正なパイプが設置されていたことが判明。いわゆる“ガス泥棒”が原因との説が、かなり濃厚になっていることを複数の米メディアが報じている。
それによれば、ガス管を無断で付け替えて自分たちの側に引きこむいわゆる“ガス泥棒”の工事は米国各地でこれまでにも報告があり、大変危険な行為だと警告されてきた。ガスの使用量を計測するメーターの数値や請求料金がやけに高いことで発覚すればよいが、深刻な爆発事故もまれには起きているという。
デトロイトでは2008年に家族5人が大怪我をする同様の爆発火災事故が起き、2010年には別の家屋で3人の子供が焼死。またニューヨーク・ブルックリンのビルでは1991年に3名が死亡、31名が重軽傷を負う大爆発が発生。カリフォルニアでは2007年に車の駐車場が爆発事故に見舞われていた。
※ 画像はnbcnewyork.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)