フランスで24日、ルフトハンザドイツ航空のLCC「ジャーマンウイングス」の旅客機が墜落事故を起こした。回収されたボイスレコーダーによる調査では、やはりコックピットにて大きな異変が起きていたもようだ。
フランス・アルプスの山岳地帯で24日、独LCC「ジャーマンウイングス」のエアバスA320型旅客機(スペイン・バルセロナ発、ドイツ・デュッセルドルフ行き9525便、犠牲者は乗客144名と乗員6名)が8分にわたる急降下の末に墜落した事故につき、事故調査委員がコックピットボイスレコーダー(CVR)から得られた情報を米紙『ニューヨーク・タイムズ』の記者に語った。
録音されていた内容は、パイロットのうち1名がコックピットに戻れなくなったという緊急事態が発生していたことを思わせるもので、「最初はコックピットの外側からドアを叩く小さな音が聞こえ、しかし内側の反応はなく、そのためかなり激しくドアをノック。続いて蹴破ろうとする音が聞こえた。少し前まで両名はコックピット内で普通の会話を交わしていた」と説明したそうだ。
またこの飛行機には2つのブラックボックスが搭載されていたが、“片方は破損がひどく情報解析は困難”といった報道があることについては、「まだそれ自体が見つかっていない」と否定したという。突然パイロットが身動きを取れなくなる原因として、コックピット内の酸素供給量不足による失神、そして何者かが不正侵入してパイロットに凶器を突き付けた可能性が指摘されているが、原因が何であるかはまだ把握できていないもようだ。
※ 画像はdailystar.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)