香港の50代の父親が、近親相姦の末に17歳の娘を妊娠させ、中絶を強要して逮捕された。極めて重い刑を望む声が高まっていたが…。
香港メディア『サウスチャイナ・モーニングポスト』が報じているところによれば、近親相姦により逮捕・起訴されていたのは香港の55歳の男(子供の将来とプライバシーを考慮し、名前などは明らかにされず)。2013年10月に17歳の娘を強姦し、身ごもったと分かると中絶を強要。娘はその後女児を出産していた。
このほどその裁判が高等裁判所で行われたが、父親による性的暴力は日常的に行われており、娘が眠っている寝室に忍び込むという卑劣なやり方であった。熟睡しているうちに下着を脱がされ、布団が体液で汚れていることに気づく日々に、娘は法廷で「下着をきついものに変えましたが、眠ることが恐ろしくなり極力起きているようになりました」と証言している。
また法廷では、この家庭で起きた別の不幸な出来事についても明らかにされた。娘には精神疾患を抱える姉がいたが、父親の忌まわしい行為を目撃したことがきっかけとなり、自殺を遂げていたという。Esther Toh Lye-ping判事は、未成年の子を養育・保護するという親の責務を忘れて娘を性的に弄んだこの父親に対し、「量刑としては10年としたいところだが有罪答弁を評価して」と添え、懲役6年8か月の実刑判決を言い渡した。これには、もう1人の娘の命を間接的に奪ったことに対する罰も加えて欲しいといった不満の声も多々あるもようだ。
※ 画像はscmp.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)